トップページ ラジオ 歌謡ラジオ「午前0時の歌謡祭」 第17回放送 音楽プロデューサー・川瀬泰雄が語る「ビートルズと歌謡曲」《前篇》

第17回放送 音楽プロデューサー・川瀬泰雄が語る「ビートルズと歌謡曲」《前篇》

第17回放送 音楽プロデューサー・川瀬泰雄が語る「ビートルズと歌謡曲」《前篇》

<2017.05.21 OA>

オーガナイザー:濱口英樹(歌謡曲愛好家) 

第17回 音楽プロデューサー・川瀬泰雄が語る「ビートルズと歌謡曲」《前篇》

IMG_2533 - コピーゲストは2017年4月13日に『真実のビートルズ・サウンド 完全版』(リットーミュージック刊)を上梓された音楽プロデューサーの川瀬泰雄さん。昨年6月に続いて2度目のご登場ですが、今回はビートルズが発表した全213曲の音楽的マジックを解明した新著にちなんで、川瀬さんがプロデュースした作品で、ビートルズの影響を受けた作品を中心にお届けしました。
川瀬さんは1969年にホリプロ(東京音楽出版)に入社。以後、キティレコードを経て、フリーのプロデューサーとして活躍され、山口百恵のほぼ全楽曲の制作に携わったほか、井上陽水や浜田省吾など、今までにおよそ60組のアーティストを担当し、1600曲以上をプロデュースされています。
前篇となる今回は、前半は川瀬さんが手がけたシンガーソングライターやバンドの楽曲、後半はビートルズ・サウンドにインスパイアされた山口百恵作品を紹介しました。


01_傘がない01.「傘がない」井上陽水(1972)
作詞・作曲:井上陽水 編曲:星 勝
“アンドレ・カンドレ”から“井上陽水”に改名して2作目のシングル。先行発売された1stアルバム『断絶』からのシングルカットでオリコン69位をマークしました。当時、井上のディレクター兼マネージャーだった川瀬さんは、一方でモップスも担当しており、彼らが前座で出演したグランド・ファンク・レイルロードの来日コンサート(後楽園球場)に井上を招待。そこで演奏された「ハートブレイカー」にインスパイアされて、本作が誕生したといいます。番組では、そのいきさつや、サビ部分のメロディが川瀬さんの家で作られたエピソードが披露されました。

digitalizar0043BGM.「Love Me Do」The Beatles(1962)
作詞・作曲:Lennon-McCartney
ビートルズの記念すべきデビューシングル。全英では最高17位、64年にリリースされた全米ではビルボード1位を獲得しました。

03_Monkberry Moon DelightBGM.「Monkberry Moon Delight」Paul McCartney(1971)
作詞・作曲:Paul & Linda McCartney
ポール・マッカートニーにとって2作目のソロアルバム『RAM』に収録。アルバムは全英で1位、全米で2位、日本ではオリコン8位のヒットを記録しています。ポールいわくタイトルは“夢の飲み物”。子供たちが小さい頃、ミルクのことを“モンク”と呼んでいたことに由来しているとのこと。コーラスには妻のリンダと、娘のヘザーが参加しています。

04_断絶02.「断絶」井上陽水(1972)
作詞・作曲:井上陽水 編曲:星 勝
井上陽水としての1stシングル「人生が二度あれば」のカップリング曲で、その2ヶ月後にリリースされたアルバム『断絶』(オリコン最高8位)のタイトルチューン。井上にしては珍しいシャウトが印象的なナンバーですが、それは前年に発表されたポールの「Monkberry Moon Delight」の唱法に影響されたから。川瀬さんは74年10月発売のアルバム『二色の独楽』まで、約5年間、井上作品のディレクションを担当し、様々な名曲を世に出しています。

05_雨BGM.「雨」モップス(1972)
作詞:森田純一 作曲:菅 節和 編曲:モップス
71年に開催されたヤマハ主催の「第3回作曲コンクール」(ポピュラーソングコンテストの前身)でグランプリを獲得した11thシングル。川瀬さんはホリプロに入社後、すぐにディレクターとして活躍を始めますが、モップスは自ら手を挙げて担当した初めてのバンドでした。

06_二人の夏03.「二人の夏」愛奴(1975)
作詞・作曲:浜田省吾 編曲:愛奴
ホリプロから独立した井上陽水と入れ替わるようにして、川瀬さんの前に登場したのが広島出身の5人組バンド、愛奴でした(のちに岡本あつおが加入して6人編成に)。CBS・ソニーでアンドレ・カンドレ(のちの井上陽水)の担当だった中曽根皓二プロデューサーのもとに配属された新人ディレクター・蔭山敬吾氏から彼らを紹介された川瀬さんは、メンバーの浜田省吾が作るメロディに魅了されて担当することになったといいます。ビーチ・ボーイズのサウンドを彷彿とさせるデビューシングルの本作は、モニター調査では高評価でしたが、残念ながらヒットには至りませんでした。

07_薔薇の嵐04.「薔薇の嵐」リューベン(1978)
作詞:三浦徳子 作曲:森 雪之丞 編曲:船山基紀
当時、ロック御三家の1人として人気を集めていたCharのバンドでドラマーだった辻野リューベンのソロデビュー曲(のちに“リューベン&カンパニー”というバンド名義で活動)。もともと、ギタリストの兄・デビー辻野とともに渡辺プロダクションやジャニーズ事務所でバンド活動をしていた彼は、アイドル級のビジュアルと確かな実力で人気を集め、本作はオリコン56位のスマッシュヒットを記録しました。

08_All My LovingBGM.「All My Loving」The Beatles(1963)
作詞・作曲:Lennon-McCartney
全英チャートで1位を獲得した2ndアルバム『With the Beatles』収録曲。リードボーカルはポール・マッカートニーで、ロイ・オービソンとのツアー中にバスの中で作られた曲といわれています。

09_GAME IS OVER05.「GAME IS OVER」山口百恵(1976)
作詞:阿木燿子 作曲:宇崎竜童 編曲:船山基紀
山口百恵最大のセールスを記録した13thシングル「横須賀ストーリー」(オリコン1位)のカップリング曲。9thアルバム『横須賀ストーリー』にも収録されています。川瀬さんは、ギターが3連のリズムを刻む「All My Loving」のコード・カッティングのアレンジを船山氏に提案。当時の歌謡曲では珍しいサウンドでしたが、船山氏の指示を受けたスタジオミュージシャンはすぐに意図を理解して、川瀬さんのイメージ通りに演奏してくれたそうです。

s-l1600BGM.「Birthday」The Beatles(1968)
作詞・作曲:Lennon-McCartney
“ホワイトアルバム”の異名を持つ10作目のオリジナルアルバム『The Beatles』(全英1位)収録曲。レコーディングはBBCが映画『女はそれを我慢できない』(56年米)を放送する日に行なわれ、メンバーとスタッフはポール・マッカートニーの家で視聴してから録音に臨んだという逸話があります。コーラスにはオノ・ヨーコやパティ・ボイドも参加しています。

11_BLACK CAB(ロンドン・タクシー)06.「BLACK CAB(ロンドン・タクシー)」山口百恵(1977)
作詞・作曲:ジョニー大倉 編曲:加藤ヒロシ
ロンドンでレコーディングされた12thアルバム『GOLDEN FLIGHT』(オリコン3位)収録曲。川瀬さんはキャロル時代からビートルズっぽい作品を書いていたジョニー大倉に作品提供を依頼し、本作と「LIVERPOOL EXPRESS」の2曲が書き下ろされました。アレンジを担当したのはGSバンド、ザ・リンド&リンダースのリーダーだった加藤ヒロシ。軽快なロックンロールナンバーの本作には「Birthday」のサウンドが取り入れられています。

12_You Won't See MeBGM.「You Won’t See Me」The Beatles(1965)
作詞・作曲:Lennon-McCartney
6作目のオリジナルアルバム『Rubber Soul』(全英1位)に収録された作品で、アン・マレーやビージーズ、ブライアン・フェリーなど多くのアーティストにカバーされています。

13_愛のTWILIGHT TIME07.「愛のTWILIGHT TIME」山口百恵(1977)
作詞:伊藤アキラ 作曲:浜田省吾 編曲:加藤ヒロシ
12thアルバム『GOLDEN FLIGHT』に収録されたメロウなポップチューン。作曲は前年に愛奴から独立し、ソロデビューしたばかりの浜田省吾が担当しています。川瀬さんは、ビートルズの「You Won’t See Me」に見られるようなコーラスにヒントを得て、本作のバックコーラスでは♪Woo La La La~というフレーズを入れています。

14_IMITATION GOLD(ロンドン録音)08.「IMITATION GOLD(ロンドン録音)」山口百恵(1977)
作詞:阿木燿子 作曲:宇崎竜童 編曲:加藤ヒロシ
12thアルバム『GOLDEN FLIGHT』のエンディングを飾るロックチューン。シングルバージョンの「イミテイション・ゴールド」(オリコン2位)を録り終えた直後に制作された『GOLDEN FLIGHT』では、川瀬さんとともにプロデューサーを務めた加藤氏の提案で、バンドサウンド色を強めたロンドンバージョンを急遽、録音することになったといいます。ソリッドなサウンドが印象的な本作は、ビートルズよりはローリング・ストーンズっぽい音に仕上がっているといえるでしょう。

歌謡ラジオ「午前0時の歌謡祭」 TOPに戻る

原田真二 提携グッズサイト『Feel Happy』音楽制作、ライブ活動、チャリティ事業を積極的に行い、2017年にはデビュー40周年を迎える原田真二との提携グッズサイトが「Feel Happy」。魅力的なオリジナル・グッズを提供していきます。

岩崎宏美 ONLINE SHOP 昭和51年1月に発売された『近代映画ハロー新春号 岩崎宏美 集』の全ページに、平成28年最新インタビューを追加した、特別復刻プレミア豪華版。

大場久美子 DELUXE BOOK トップアイドル時代の大場久美子の『近代映画』記事、グラビアを復刻!

歌謡ラジオ「午前0時の歌謡祭」 記事一覧

歌謡ラジオ「午前0時の歌謡祭」
記事一覧

原田真二 提携グッズサイト『Feel Happy』音楽制作、ライブ活動、チャリティ事業を積極的に行い、2017年にはデビュー40周年を迎える原田真二との提携グッズサイトが「Feel Happy」。魅力的なオリジナル・グッズを提供していきます。

岩崎宏美 ONLINE SHOP 昭和51年1月に発売された『近代映画ハロー新春号 岩崎宏美 集』の全ページに、平成28年最新インタビューを追加した、特別復刻プレミア豪華版。

大場久美子 DELUXE BOOK トップアイドル時代の大場久美子の『近代映画』記事、グラビアを復刻!

ラジオ歌謡選抜

disk union 昭和歌謡館