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八神純子 自身のレーベルから約2年半ぶりのアルバム『There you are』発売 リメイクでもカバーでもない、現在の八神純子の「リアル」がここに!

歌謡曲リミテッド スペシャルインタビュー

八神純子
自身のレーベルから約2年半ぶりのアルバム『There you are』発売
リメイクでもカバーでもない、現在の八神純子の「リアル」がここに!

取材・文/長井英治 公開日:2015.12.25

「みずいろの雨」「パープル タウン」などの大ヒット曲で知られる八神純子。2011年から日本での本格的な活動を再開し、2015年だけで70本以上のコンサートを開催した。2013年6月に発売された『Here I am』から約2年半ぶりに発表されるニューアルバム『There you are』は、ずっと復活を待っていてくれたファンに向けた感謝の気持ちを込めたタイトルだという。自身のレーベル「Listen J Label」からの第一弾のリリースということもあり、その意気込みを含めてこのアルバムに対する思いを聞いた。

--個人的に2015年は1年中八神純子さんのライヴを観続けているのであまりお久しぶりという感じでもないんですけど(笑)。本日はよろしくお願いします。

八神:いつも、コンサートに来て下さってありがとうございます。今日はよろしくお願いします。

--今回のアルバム『There you are』を一言で表すと「パワフル」という言葉がぴったりですね。

八神:そうですか!私とスタッフがすごいスピードで前に進もうとしているので、その勢いをこのアルバムから感じていただけるのかもしれないですね、とても活気の溢れたアルバムだと思います。

--前作のオリジナル・アルバム『Here I am』から2年半ぶりのアルバムになりますね。

八神:この2年半は『Here I am』というアルバムを引っ提げて、ひたすらアルバムの曲を伝えるために、コンサートで各地を回り、歌い続けてきた日々でした。

--確かにおっしゃる通り、この2年半でとにかくたくさんのコンサートをやっていますよね。いったい何本くらいコンサートをやったんですか。

八神:とにかくたくさんコンサートをやっていますが、私は昔から数字にこだわらないタイプなので数えていないんです(笑)。シングル「みずいろの雨」が何枚売れたかとか、何回聞いても覚えられないんですよ。いちばん売れた曲ということを認識しているくらいで……。そのくらい数字には興味がないんですよ。ところで私って1位を獲ったアルバムはあるんでしたっけ?

--八神さんはアルバム・チャートで1位を獲得していますよ(笑)。八神さんは性格的に振り返らないというか、前しか向かないタイプですもんね。

八神:「終わったことは終わり!」というような性格ですから。実は明日のこともあまり考えないので、当日になって「あ、今日はコンサートだったんだ」なんて気付くときもあります。でも常に動き続けているので、いつでも歌う準備体制は整っていますけど。

--八神さんは東日本大震災以降、被災地の支援をずっと続けられているわけですが、今年は東北地方を中心に随分いろいろな街にコンサートで出向いていますね。

八神:今年(2015年)は東北地方にはたくさん行きましたね。青森は合計で4回も行きました。もしかしたら山形は4回以上行っているかもしれません。全国には人口は少ないけれど小さな街にもちゃんとしたコンサートホールがあって、でもそういう場所にはなかなかアーティストが来てくれないという現状があるんです。だったら私がそういう街に出向いてコンサートをやろうと思って始めたのが、今続けている「あなたの街へ」というツアーです。

八神純子
『There you are』

2016年1月13日発売
LSNJ-001 ¥3,241+税
amazonで購入する

2015年12月18日より先行配信
¥2,100(税込)
ハイレゾ:¥3,200(税込)
【ダウンロードはこちら】
mora ハイレゾ
iTunes
mora
レコチョク

<収録曲>
1.There you are
2. 歌が呼んでる
3. 出発点 (スタートライン)
4. Kissがいいの
5. 1年と10秒の交換
6. 翼があるなら
7.月に書いたラブレター
8.濡れたテラス
9.I wanna be smiling
10.夢中
11.世界で一番愛を伝えるX'mas song
12.生きるから
13.明日の風
14.チョコと私 (Album Ver.)

--『There you are』のタイトルに込められた思いを教えてください。

八神:2011年から日本での活動を再開して、そこから生まれたアルバムが『Here I am』だったんですが、「私はここに居るよ!」という私自身の意思表示でもありました。そして、今回のアルバム『There you are』は幕が開いたら「そこにあなたが居てくれましたね」という、長い間私を待っていてくださっていたファンの皆さんへの感謝の気持ちを込めたタイトルになっています。

--これだけ1年中ライヴをやっている中で、いつレコーディングをしているのかとても不思議なんですが(笑)。

八神:コンサートをやっている方が曲はたくさん生まれてきます。お客様の反応を直に肌で感じることで、どんどん曲のアイデアが湧いてくるんです。

--コンサートを拝見していると、出来たばかりの新曲を披露していますよね。新曲の反応は敏感に感じるものですか。

八神:新曲に関しては、お客様の反応によっては再度練り直すこともあります。他の曲は一生懸命歌うので、新曲を歌う3分間だけは実験的なことをさせてもらっていいですか?という感じです。(笑)。そういうライヴ感のある中から生まれた曲たちが、今回のアルバムには収録されています。

--八神さんはとにかくたくさんのコンサートをして、その合間にレコーディングをして、さらにその合間にご自宅のあるLAに帰国するんですよね。

八神:LAに帰っても、ずっとPCの前にいることもあるので、家族に「何のために帰ってきたの?」とあきれられることもあるんです。なので、たまにはご飯を作ったりしなきゃと思って料理したりして(笑)。

--そんな多忙の中で、レコーディングが行われたと思うんですが、今回のアルバムはいろいろなアレンジャーとのコラボレーションが特徴ですね。

八神:曲が出来てから、誰にアレンジしてもらおうかという事を「みずいろの雨」の頃からのお付き合いになるサウンド・エンジニアの石塚(良一)さんと一緒に決めました。石塚さんがCHAGE&ASKAなどのアーティストも手掛けていた関係で、澤近泰輔さんと十川ともじさんというアレンジャーを中心にお願いすることにしました。約7か月のレコーディングの中で、アレンジに関する打合せを明け方までしたことは、一度や二度じゃありませんでしたね。今回のアルバムは私のレーベルからの初のリリースなので、最後まで妥協は許されませんでした。

--今、お話にも出てきましたが、ついに今回ご自身のレーベルを発足されたんですよね。

八神:この度「Listen J Label」というレーベルを作りまして、これからは自分の音楽をこのレーベルから発信していきます。

--このレーベル名には、どんな魂(ソウル)が込められているんですか。

八神:「J」は純子の「J」なんですが、その名の通り「純子を聴いてよ!」(笑)。昔の私の歌を愛してくれている人は、今の私の音楽も理解してくれると思っているので、是非今の私も聴いてほしいという願いが込められています。

--日本での活動をしていなかった時期のことを振り返ると、ついに八神純子ここまで来たか!という感じですよね。個人的に感慨深いです。

八神:CDを買ってくださったファンの方にサインを差し上げながら、お話しする機会が多いんですが、私がCDをリリースしていなかった期間もずっと私の音楽を聴き続けてくださっているファンの方がたくさんいらっしゃるということを実感します。そういうファンの方のためにも、パッケージングを含めて細部にまでこだわり、一生聴き続けていただけるようなアルバムを作りました。

--八神さんのコンサートには、若い世代の方もいらっしゃいますよね。

八神:私が今発信している音楽は、私の年齢に近い方に共感してもらえるような詞やサウンドなので、若い世代の方をターゲットにしているわけではないんですが、たまに自分の子供より下の世代の方のファンが存在するんです。自分の言葉でメッセージを発信することで、若い世代の方にもキャッチしてもらえるというのはとても嬉しいことですよね。

--八神純子さんといえば、デビュー当時はボサノヴァ・アレンジの楽曲を多く歌われていましたが、「Kissがいいの」は久々のボサノヴァですね。

八神:この曲はグスタフ・クリムトという画家の「接吻」という絵画からインスパイアされて書いたボサノヴァ曲です。私はこの絵がとても好きで、絵だけではなくお皿や花瓶などをコレクションしているほどのファンなんです。この曲は船山基紀さんのアレンジですが、いつかオリジナル曲で船山さんと組んでみたかったので、今回ようやく実現してとても嬉しいです。

--「1年と10秒の交換」はとても深いメッセージを感じるバラード曲ですね。

八神:私は東日本大震災の被災地の支援をずっと続けているんですが、その中で知り合ったある女性が、震災で亡くなられたご両親に伝えられなかった一言をとても後悔されていて、そんなお話を聞いているうちに出来上がった曲です。自分の1年と10秒を交換して、もし10秒時間があったら「何を伝えられるか」という「思い」がテーマになっています。

--今回のアルバムはサウンド的にもとてもヴァラエティに富んでいますよね。

八神:1年振り返ってみると、いろいろな形態でコンサートをやって来ました。「ビルボード・クラシックス」という交響楽団とコラボしたコンサートや、「THE NIGHT FLIGHT 2」というJAZZアレンジによるコンサート。「あなたの街へ」は3人編成のバンドですし、塩谷哲さんのピアノ1本とのライヴもやりました。

--それって、今年1年でやられているコンサートですよね(笑)。

八神:そんなライヴをやっている狭間に作ったアルバムだったので、思わずヴァラエティに富んでしまうんですよね(笑)。交響楽団のコンサートのときに「There you are」や「明日の風」のアレンジのアイデアが生まれました。いつか交響楽のステージで歌いたい2曲です。

--僕はラテン系アレンジの「濡れたテラス」に痺れました!

八神:私もこの曲大好きです! 変わった構成でサビが2段階あるんですけど、自然に生まれてきたサビなのでそのまま生かしてレコーディングしました。

--やはり八神純子というアーティストには、ラテン系のリズムは必要不可欠ですよね?

八神:それが入ってないと、ファンの方が納得してくれないかもしれないですね。コンサートでは乗っていただける曲になると思います。

--「夢中」という曲もとてもいいですね。一度聴いたら忘れられないサビのフレーズです。

八神:この曲はサビの「~夢中~」の部分の言葉とメロディーが同時に出てきたんです。ジョギングをしているときに生まれた曲です。

--八神さんは、どこの街に滞在していても毎朝のジョギングは欠かさないんですよね。ジョギング中に生まれる曲は多いんでしょうか。

八神:今回のアルバムだと「I wanna be smiling」という曲も、ジョギング中に生まれた1曲です。ジョギング中に曲が生まれると、1回立ち止まるんですよ。しばらく歩いてみて、忘れそうになるとダッシュして1回部屋に帰るんです(笑)。

--2014年にNHK「みんなのうた」で流れていた、八神さんの亡くなった愛犬の事を歌った「チョコと私」のアルバム・ヴァージョンも収録されていますね。

八神:アルバムに収録するにあたって、新たにレコーディングをしました。ピアノを弾いて下さった塩谷哲さんは、お忙しい方なんですが快く引き受けて下さいました。彼のピアノはとても繊細なので、そのピアノの音色に私が寄り添うように歌いました。ピアノとヴォーカルの1発録音なので、とてもいいヴァイブレーションが出ている1曲になっていると思います。

--「世界で一番愛を伝えるX’mas song」は久しぶりのクリスマス・ソングですね。

八神:これはもともとピアノ曲として書いた曲なんですが、あるときこれにスキャットを入れたら綺麗かな? と思ってスキャットを入れてみたんです。そのうち、これはクリスマス・ソングにならないかな? とだんだん進化して出来上がった曲です。この曲のアレンジは大河ドラマ「篤姫」を手掛けた吉俣良さんのアレンジです。どうしても吉俣さんにお願いしたかった1曲でした。

--このアルバム『There you are』は12月18日にハイレゾを含めた先行配信でリリースした後、2016年1月13日にCDが発売になりますが、このCDの発売直後には大きなコンサートが控えていますね。

八神:東京は渋谷のBunkamuraオーチャードホールでコンサートを行います。その後大阪、名古屋を皮切りに全国を回る予定です。

--初日の東京公演はずいぶん違う内容になるんでしょうか。

八神:やはり新しいアルバムを引っ提げてのコンサートですから、アルバムの曲を中心に歌うコンサートになると思います。特に東京公演は弦楽器も入りますし、サプライズもありますのでお祭りみたいなコンサートになる予定です。今回オーチャードホールは初めてですが、1月は私のバースデー月でもあるので、毎年1月はオーチャードでコンサートをやりたいと思っているんですよ。

--八神純子さんは「一生現役宣言」をされていますから、10年後くらいまでホールの予約をしておいた方がいいかもしれないですよ(笑)。最後にファンの皆様にメッセージをお願いします。

八神:2年半ぶりにリリースされる私の『Threr you are』を持って、時間をかけて全国を回りたいと思っています。是非このアルバムを手に取っていただき、コンサートに来ていただけたら嬉しいです。

--今日はどうもありがとうございました。

八神純子

1974年、第8回ポピュラーソングコンテストに「雨の日のひとりごと」(優秀曲賞)、「幸せの時」(入賞)で初参加。1978年シングル「みずいろの雨」が大ヒット、1979年「想い出のスクリーン」「ポーラースター」などヒット曲を連発したあと、1987年アメリカ・ロサンゼルスに移住。2012年日本でのアーティスト活動を再開。2014年、2016年、アルバム『There you are』

オフィシャルサイト:
http://junkoyagami.com/

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