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町あかり 「もし、憧れの歌手の皆様から楽曲依頼を受けたら」をテーマに作られたセカンド・アルバム『あかりの恩返し』

歌謡曲リミテッド スペシャルインタビュー

町あかり
「もし、憧れの歌手の皆様から楽曲依頼を受けたら」を
テーマに作られたセカンド・アルバム『あかりの恩返し』

取材・文/ラジオ歌謡選抜 公開日:2016.08.29

町あかり、1年ぶりのセカンド・アルバム『あかりの恩返し』は「もし、憧れの歌手の皆様から楽曲依頼を受けたら」というテーマのもと、イメージと妄想で作られた14曲を収録している。普通は提供曲がある程度ストックされたあと、セルフカバーアルバムとしてリリースするのが常套だが、このアルバムはなんと、本人が好む好まないにかかわらず、勝手に楽曲提供したものを自身が歌唱するという、今までに例をみない体裁がとられている。提供先は、すぐに分かるものもあれば、何度聞いても想像できないものもある。ファン目線でイメージ通りに作るだけではなく、こういう曲も歌ってほしいというプロデューサー目線も織り込まれているのだ。歴史を積み重ねてきた日本のポップ・ミュージックが新たな地点に来ていることを気づかされる。町あかり恐るべし。

--「もし、憧れの歌手の皆様から楽曲依頼を受けたら」というテーマの今回のアルバム『あかりの恩返し』はどこから生まれた企画なのでしょうか。

町:去年の11月に新宿のロフトプラスワンで「あかりちゃんまつり」というイベントをやったんです。その中に「勝手に曲提供」というコーナーがあって、そのために7曲くらい作って披露したんですが、それを聞いて、面白いと言ってくれた人がいたらしくて、音源化しようという話が持ち上がったんです。

--本当にあのイベントがきっかけなんですか。

町:最初はアルバムにするなんてことは全然考えていなくて、ただイベント用に書いただけだったんです。

--あの場で披露するだけではもったいないですよ。どういう順番で書かれたか覚えていますか。

町:「カラフルあげます」と「最高のセットリスト」は、わりと早く書けました。すべてわたしが大好きな歌手の方をイメージして書いているんですが、すごく好きだからといって曲が早く曲書けるわけではなくて、そこは比例するわけではないんですが、パッとイメージが思い浮かんだ人から書いていった感じでした。勢いに乗って1日で書けることもありますし、時間かけても全然書けなくて、途中でやめて、また次の日みたいなこともあります。曲をたくさん作っていくと、途中でわけが分からなくなってきて、そういう場合は時間がかかりますね。

--事前情報を知ってからこのアルバムを聞くとそう聞こえるけど、そういう情報がなければ、気づかないかもしれません。

町:1曲目の「最高のセットリスト」のように憧れの歌手の方のイメージに忠実に作っている曲もありますが、イメージ通りに作っていない曲もあります。私だったらその人にこういう曲を歌ってもらいたいっていう願望で書いた曲もあるんです。「優先席に座りたい」とかはそうですね。

--「優先席に座りたい ワガママなのはわかっていても」っていう歌詞から始まるこの曲、最高なんですが、町さんは優先席に座ることはあるんですか。若くても年寄りでも疲れるときは疲れるわけで、座りたくなりますよね。

町:全然座るんですけどね(笑)。空いている車両で、優先席が空いていたら、えーい、座っちゃえ、って。

--町さんの曲はメロディ、歌はもちろん素晴らしいですけど、独特の日常観察とそこで出てくる発想がとてもユニークですよね。「あなた普通のサラリーマンでしょ?」っていう曲は、耳が痛い人多いんじゃないですかね。

町:こういう人いますか? こういう人、いるんじゃないかなって、想像で書いたんですけど……。

--こういう業界にいがちですよ。どんなことでも、自分を土俵に上げて、この歌詞のように「俺だったら」って自慢げに話をする人。

町:嫌ですね……。

--そういう男は好きにならない?

町:ならないです。

--普通のサラリーマンとは結婚したくないタイプ?

町:そんなことないです(笑)。でも、いま話していたら、「私だったらこうするのに」っていうのは、私が思いがちかもしれないです(笑)。

--そうなんですね(笑)。この曲は「なんてったってアイドル」「見逃してくれよ!」あたりの曲がヒントになっているとのことです。小泉今日子さんのこういう路線の曲は好きなんですか。

町:コミカルなところが大好きです。この曲は小泉今日子さんが「あなた普通のサラリーマンでしょ?」って歌ったら似合いそうだなと思ったんです。まさに「なんてたってアイドル」「見逃してくれよ!」を歌っていた小泉今日子さんのキャラクターがこの曲を書かせてくださったという感じです。

--小泉今日子さんが歌ったらぴったりな感じがしますよね。歌ってほしいですね。

町:そうなったらうれしいです。

町あかり
『あかりの恩返し』

VICL-64612 ¥2,500(税込)

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<収録曲>
01. 最高のセットリスト
02. 嫌われたくない
03. ○○○ ○○
04. メモリーズ・メゾン
05. 言ってもいいこと悪いこと
06. いい子にしてたらこうなった
07. あなた普通のサラリーマンでしょ?
08. 優先席に座りたい
09. 夜は早く寝て
10. 追いかけられる夢
11. よくある質問Q&A
12. 東京名物・人混み
13. ビビッドなおしゃべり
14. カラフルあげます

http://www.jvcmusic.co.jp/-/Artist/A025124.html

--「よくある質問Q&A」も、我々インタビュアーには思い当たるフシが多々あって耳が痛いです。でも、この歌詞のように「夜寝るときは何を着てるの?」なんて聞く人いるんですか。

町:いないんですけどね(笑)。でも昔のアイドル誌を読んでいるとそういう質問はよくありますよね。そいうイメージで作った曲なんです。

--昔のアイドル誌のインタビューはプライベートな部分に突っ込んでいますよね。この歌詞にある「いつ曲を作るんですか?」って大きなお世話ですよね。

町:困りますね……。でも、私はそういう質問をされても全然怒らないです。同じ質問をされても大丈夫です。私が書く曲は全部が自分の感情ではなくて、全然思っていないことを書くことも多いです。この曲は私にインタビューをする人に気を使わせることになっちゃっていますかね(笑)。話をしていて「あっ!」て思ってしまいました。

--耳が痛いかも(笑)。昔ビートルズはインタビューで同じ質問に答えるのが嫌で、「マンネリのインタビューに5分おきに答えてくれるオウム!が欲しい」って言ったというエピソードがあります。そういえば去年、この歌謡曲リミテッドでやった町さんのインタビューはすごく話題になりました。町さん自身もいろいろ拡散していただき、ありがとうございました。

町:改めて読んでみて、素直に話していたんだなって思いました。

--おかげで、サイト内でいちばんアクセスの多いインタビューになりました。今回のアルバム、出来上がったものを改めて聞いてみて、いかがでしたか。

町:自分のアルバムって、普段はあまり聞かないんですよ。スマホとかに入れてはいるんですけど、改めて聞こうとは思わないんですね。でも今回のアルバムはよく聞いているんです。なんか、客観的に他人事っぽく思えて、聞いていて楽しくなってくるんです。レコーディングしていた時から人の曲を歌っているみたいな気持ちになったんです。

--カバーに近い感じですかね。でもなかなかそういうふうに自分を客観視できる人は少ないですよ。

町:私は普段曲作りをしているときから、町あかりという歌手に曲を提供しているみたいな感覚なんです。ほかの歌手の方に曲を提供することも増えているんですが、それは依頼があるというよりも「この曲歌ってみませんか?」って感じで書いていて。最近は町あかりのために曲を作ってないなっていう気がするんですが、今回のアルバムは結局自分が歌っているので自分のためではあるんですけどね(笑)。でも、誰かに曲を提供するというテーマでやるといろんな曲が作れるんじゃないかなって思うんです。

--今回のレコーディングは楽しかったのではないですか。そんな雰囲気が伝わってきます。

町:楽しかったです。1日3時間のレコーディングを4日やって完成させました。歌い直しもあまりなくて、スタッフに「OK」と言われたから「もういいや」みたいな感じでした(笑)。

--曲順は?

町:こだわってないです。決められたことに少し意見を言っただけで。

--町さんのそういうところがいいですね。そういえば、肝心なことを聞くのを忘れていました。「東京名物・人混み」について。これは2020年の東京オリンピックに向けて書かれた曲ですよね(笑)。

町:そんなこと考えたことなかったです。(笑)でも、確かに言われてみればそうですよね。音頭といえば、先生。先生にこの曲提供したということならそうですよね。ぜひ、お空の上で歌っていただきたいです。

--やっぱり音頭はいいですよね。

町:いつか一度音頭を作ってみたくて、これはタイトルありきで作ったんです。「東京名物・人混み」って面白くない?って思って。そうしたら、メロディも歌詞もすらすら出てきました。

--皆が嫌う東京の人混みをそう解釈するのかって、目からうろこでした。

町:人混みを嫌だと思う感覚はネガティブでよくないなって。人混みは良いものだぞ、東京名物だぞ、という気持ちでポジティブに捉えたかったんです。私は人混みを見ていると楽しくなるんです。

--東京のお祭りでも歌われてほしいです。

町:音頭のリズムはいいなって。歌っていても気持ちいいです。この曲はとくに好きですね。

町あかり

1991年5月28日生まれ 東京都出身。
平成生まれながら昭和の歌謡曲を愛するシンガー・ソングライター。中高生の頃から 1970~80年代の邦楽を好み、特に影響を受けたアーティストは、サザンオールスターズ、沢田研二、岩崎宏美、筒美京平、森雪之丞 etc…。インディーズ時代は作詞・作曲・編曲・歌唱・録音の全てを自分で手掛け、数々の名曲を量産。高い歌唱力で歌われるそれらの楽曲は、「一度聴いたら頭から離れない」と評される。2014年には電気グルーヴ25周年記念ライブにオープニングアクトとして出演。各方面からその鬼才ぶりを評価される中、2015年6月24日にアルバム『ア、町あかり』をリリース。9月23日にはリクエストに応える形で初めてのシングル「もぐらたたきのような人」をリリース。「ミュージック・マガジン」誌ではアルバム『ア、町あかり』が2015年年間ベストアルバム歌謡曲部門でベスト9位にも選出され、今後の活躍が期待される。

オフィシャルサイト:
http://akrmc.blog135.fc2.com/

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