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松本伊代 LIVEレポート

歌謡曲リミテッド LIVEレポート

松本伊代 LIVEレポート

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取材・構成/濱口英樹 写真:十河英三郎 公開日:2016.10.26

後半は「月下美人」(85年/17thシングル/作詞:松本 隆、作曲:細野晴臣)と「ポニーテイルは結ばない」(85年/16thシングル/作詞:売野雅勇、作曲:筒美京平)でスタート。松本はロングドレスの胸元とヘッドバンドにスワロフスキーをあしらったエレガントな姿で登場し、20歳を迎えて大人の階段を上り始めた頃の曲を歌い上げた。・・・が、「月下美人」では歌詞を間違えるというハプニングも。歌唱後のMCでは「30周年のときも間違えたけど今日もやってしまった。みんな気づいちゃった?」とぶっちゃけ話をして笑いを誘ったかと思えば、「『ポニーテイル~』は20歳の誕生日にリリースされたんですけど、今や息子が20歳を超えて。それだけ時間が経ったということですよね」としみじみ。さらに「このあとは私が大好きな『風のように』というアルバムに入っていた曲を聴いてください」と続け、C-C-Bの渡辺英樹(残念ながら昨年急逝)と歌ったAOR調のナンバー「カレードスコープ」(87年/作詞:川村真澄、作曲:林 哲司)を、この日のキーボード奏者・伊藤心太郎(AKB48「恋するフォーチュンクッキー」の作曲者)とのデュエットで聴かせた。

観客を一気にアダルトな世界に引き込んだ彼女は、さらにザ・フォーク・クルセダーズのカバー曲「悲しくてやりきれない」(89年/25thシングル/作詞:サトウハチロー、作曲:加藤和彦)と、大江千里から提供されたクリスマスソング「Sonatine」(88年/24thシングル)をしっとりと歌い上げ、歌手としての実力を改めて証明。世間的には「松本伊代って鼻声で歌う元アイドルでしょう?」という評価が残念ながら多いかもしれないが、そういう方には是非このナマ歌を聴いてほしいと思わせるコーナーだった。

その後、一旦、ステージ上手にはけた松本はラメ入りの黒いドレスで再登場。髪には赤い角のようなアクセサリーが乗っている。聴きなれたイントロは、アイドル時代のコンサートの定番曲「魔女っ子セブンティーン」(82年/3rdアルバム『Only Seventeen』収録/作詞:糸井重里、作曲:筒美京平)。手には当時と同じように魔法のスティックが握られている。どうやらここからはノリのいい曲で攻めていくようだ。案の定、親衛隊のコールも一気にヒートアップ。立ち上がって声援を送る観客も多い。

続けて歌われた「交通渋滞」(91年/12thアルバム『MARIAGE』収録/作詞・作曲:小西康陽)ではストリングス隊4人がパフォーマンスに参加し、ミュージカル風の楽しい演出。リリース当時25歳だった松本の年齢に合わせ、デートに向かう女心を歌ったコケティッシュなナンバーだが、ティーンズポップスだけでなく、こういうレパートリーも持つところも彼女の強みと言えるかもしれない。続く「ラブ・ミー・テンダー」(82年/2ndシングル/作詞:湯川れい子、作曲:筒美京平)では間奏部でバンドメンバーを紹介。スタジオ音源に馴染んだ30年来のファンの期待を裏切ることなく、松本伊代ワールドを再現してくれた11人のメンバーに惜しみない拍手が送られた。

その後、コンサートのキラーチューン「TVの国からキラキラ」(82年/3rdシングル/作詞:糸井重里、作曲:筒美京平)と「Kiss In The Dream」(82年/5thシングル「抱きしめたい」B面/作詞:康 珍化、作曲:亀井登志夫)で畳みかけると客席は総立ち。会場の興奮冷めやらぬなか、「これからも新しい松本伊代をお見せしていきますので、一緒に年を重ねていきましょう。今日はありがとうございました!」と挨拶した松本は今回のコンセプトに合わせて、16歳のときにリリースした1stアルバムのエンディング曲「愛の旅人」(81年/作詞:湯川れい子、作曲:和泉常寛)でライブを締めくくった。

だがもちろんそれだけでは終わらなかった。「アンコール!アンコール!」・・・鳴りやまない声に応えて、ステージに戻ってきた彼女はこの日のコンサートのために制作されたスタッフTシャツ姿。バックには「伊代」にかけて「14」のナンバーがプリントされている。まずファンからの人気が高い「ビリーヴ」(84年/13thシングル/作詞:売野雅勇、作曲:筒美京平)で会場を再び総立ちにさせ、その後は「もう1回歌っちゃうよ!」と笑わせながら「センチメンタル・ジャーニー」の振り付け指導を行ない、ラストは会場全体で同曲を歌い踊って約2時間にわたるステージを務め終えた。

終演後は、CD+DVD+フォトブック購入者を対象にしたサイン入りクリアファイルのお渡し会も開催。多くのファンが参加し、記念ライブは大盛況のうちに幕を閉じた。なお、この日のチケットが完売したため、11月2日(水)には追加公演も決定したとのこと。一部の楽曲を変更する可能性もあるとのことで、こちらも要注目だ。

【セットリスト】

松本伊代35th Anniversary Live~やっぱり伊代ちゃん’16~
2016年10月15日(土)

[1st STAGE]
1. ワンダフル・ハート
2. センチメンタル・ジャーニー
3. オトナじゃないの
~MC~
4. ダンスのリズムを変えて
5. 或る夜の出来事
6. 風のソネット
~MC~
7. あなたとアゲイン
8. 恋のKNOW-HOW
9. 太陽がいっぱい
10. サヨナラは私のために
 <キャプテン・コーナー>
S1. 恋のバカンス’87
S2. ナオミの夢
11. 月下美人
12. ポニーテイルは結ばない
~MC~
13. カレードスコープ
14. 悲しくてやりきれない
15. Sonatine
~MC~
16. 魔女っ子セブンティーン
17. 交通渋滞
18. ラブ・ミー・テンダー (メンバー紹介)
19. TVの国からキラキラ
20. Kiss In The Dream
~MC~
21. 愛の旅人
<アンコール>
22. ビリーヴ
23. センチメンタル・ジャーニー

[2nd STAGE]
1. ワンダフル・ハート
2. センチメンタル・ジャーニー
3. オトナじゃないの
~MC~
4. ダンスのリズムを変えて
5. 或る夜の出来事
6. 風のソネット
~MC~
7. あなたとアゲイン
8. 恋のKNOW-HOW
9. 太陽がいっぱい
10. 抱きしめたい
<キャプテン・コーナー>
S1. 恋のバカンス’87
S2. やってられないわ
11. チャイニーズ・キッス
12. ポニーテイルは結ばない
~MC~
13. カレードスコープ
14. 悲しくてやりきれない
15. 時に愛は(VersionⅡ)
~MC~
16. 魔女っ子セブンティーン
17. 交通渋滞
18. ラブ・ミー・テンダー (メンバー紹介)
19. TVの国からキラキラ
20. Kiss In The Dream
~MC~
21. 愛の旅人
<アンコール>
22. ビリーヴ
23. センチメンタル・ジャーニー

《バンドメンバー》
KEYBORAD:伊藤心太郎
GUITAR:友常正巳
SYNTHESIZER:石塚 卓
DRUMS:藤岡博志
BASS:井上哲也
1st Violin:長谷川華音
2nd Violin:宮本るみ
3rd Violin:長谷川美音
CELLO:長谷川光
Captain:Kiyoko、Keiko
Chorus:榛葉芳子、斎藤香子

【追加公演 概要】

松本伊代35th Anniversary Live
~やっぱり伊代ちゃん’16追加公演~

日程:
2016年11月2日(水) 開場18:30 開演19:00

会場:
Mt.RAINIER HALL SHIBUYA PLEASURE PLEASURE

席種:
全席指定

料金:
8000円(税込)
小学生以下無料/中高生以下半額4000円(税込)
小学生以下のお客様でもお席が必要な場合には買い求めください
入場時ドリンク代別途500円頂きます。

問い合わせ先:
Mt.RAINIER HALL SHIBUYA PLEASURE PLEASURE

TEL:
03-5459-5050

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松本伊代

1981年、『たのきん全力投球!』(TBS系)で田原俊彦の妹役に抜擢され、同年10月21日 「センチメンタル・ジャーニー」で歌手デビュー。以後、「TVの国からキラキラ」、「時に愛は」などヒットを連発し、プロマイド売り上げ1位となるなど、“花の82年組”を代表するアイドルとして活躍。93年にヒロミと結婚してからも、同期ユニット「キューティー★マミー」結成や、ミュージカル『ヒロイン』への出演など、多方面で才能を発揮している。現在までにシングル25タイトル/オリジナルアルバム12タイトル/ライブアルバム1タイトル/企画盤1タイトル(ベスト盤は含まず)をリリース。デビュー35周年を迎えた今年は記念企画として、9月28日(水)に『YAPPARI I・Y・O ’16~松本伊代DELUXE PACK 35th Anniversary Special』<VIZL-1048 ¥6,500(+税)>をリリース。CD1枚+DVD1枚+A4判128ページの豪華フォトブックという、まさにデラックスなパッケージで、2016年に16歳の松本伊代の魅力を、歌と写真と映像で訴求する内容となっている。。

オフィシャルブログ:http://ameblo.jp/iyo/

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